実の母の傘寿(八十)のお祝いに、伊勢参りの旅行をプレゼントしました。
実の母が今年の1月に、満八十歳を迎えました。
傘寿のお祝いのプレゼントとして、誕生日の前日から伊勢参りの1泊旅行に連れていきました。
伊勢参りになった理由
このアイディアを思いついたのは私です。
兄は海外赴任中、また父は25年も前に他界しているため、お祝いをしてあげる者は、私以外おりませんでした。
昨年11月頃、実家で母とお茶を飲みながらテレビを見ているときにふっと
「伊勢参りに行きたいなあ」
と母がつぶやいたことがきっかけでした。
ひざが痛い為、いつも杖をついて歩いているので、
「お参りなんて行って、歩けるの?」
と聞いたところ
「行きたいのよね。でも無理かなあ」
と言うのです。
昔の私であれば、車もないのに杖をつく母を遠くに連れて行くなんて面倒くさいことはしなかったと思うのです。
が、父が他界し、母がひとりで一家を養うことになった年齢がちょうど今の私の年齢なのです。
やっと今になって母を尊敬し、感謝もすることが多くなりました。
そんな思いもあって、この傘寿のお祝いは出来る限り奮発することにしたのです。
母の希望内容
母の希望は、伊勢参りと温泉に入れれば満足、というものでした。
早速宿を探し、王朝ロマンの宿「斎宮の宮」という宿泊施設をみつけました。
露天風呂付きのお部屋が広くて素敵だったので、目に留まったのです。
さらに、この宿では1,500円で十二単を着て写真を撮っていただけるサービスがあったのです。
母に話すと思いのほか喜び、すぐにここに決めました。
王朝ロマンの宿「斎宮の宮」への予約はYaooトラベルで
yahooトラベルで、JRとパックになったお得なプランを見つけました。
そして、1人38,000円(二食付)ほどのプランを申し込みました。
名古屋まで新幹線、その後、近鉄特急、どちらも指定席でのんびり行くことができました。
斎宮の宮の十二単、羽織るだけの着物でも記念に
とにかく足が悪いので、時間に余裕をもってのんびり行動をしました。
宿についてすぐ、十二単を着せて頂き写真撮影。
簡単に着れるよう工夫された、十二単に見える羽織るだけの着物でしたが、かなり豪華でした。
ちゃんとりっぱな台紙に写真を入れて渡されたので、とても記念になりました。
母の笑顔が可愛くて、三頭身の姿はまるでドラミちゃんのようでした。
宿の夕食の折、宿からのプレゼントでバースデーケーキと、また写真撮影をしてもらいました。
2人で浴衣姿で少々酔っ払った顔で写ってしまいましたが、本当にいい記念になりました。
2日目は、伊勢神宮にお参り
翌朝は、宿の車で伊勢神宮まで送って頂きました。
そして、ゆっくり二人で内宮・外宮とも頑張って歩きました。
帰路の乗り換え名古屋では、たっぷりの乗り継ぎ時間を確保しておきました。
それで、夕食にひつまぶしを食べました。
母は本当に嬉しそうでしたが、やっぱり1泊の強行軍に体は疲れた様子でした。
しかし帰京してから、何を思ったのか、いっさい杖をつかなくなったのです。
足がよくなったわけではなく、
「なんとなく、シャキっとしなきゃ!って思ったの」
と母は言っております。
これは、お伊勢さんのご利益なのかもしれません。
傘寿祝いは大成功
今回の傘寿祝いのプレゼントは大成功だったと思います。
私はこの旅で10万円ほど使いましたが、母が先日5万円のお小遣いをくれました。
貧乏な私の生活がずっと気になっていたようです。
親子なのでこんなやりとりも良しとしましょう。
気持ちは充分伝わったと思います。
傘寿祝いのおすすめは?
さて、おススメの傘寿祝いのプレゼントですが、お年寄りにとってはデジカメのデータではなく、手元においておける大きな立派な台紙入りの写真は嬉しいようです。
なので、普段摂れないようなおめかししたり、男性であればダンディな姿を写真に撮って台紙に入れてあげてはいかがでしょうか。
十二単の記念撮影、帰宅してから母はいろんな人にこの写真を見せては
「娘に傘寿のお祝いで伊勢に連れていってもらったの!」
と嬉しそうに言っていました。