グループホームに入居している、おじいちゃんとの卒寿の思い出を。
私のおじいちゃんは、現在、故郷のグループホームに入居しています。
昨年卒寿を迎えました。
かなり認知症が進んでいるため、孫の顔もあまり覚えておらず、行っても私が誰だかは分かりません。
それでも「座んなさい、座んなさい。」を満面の笑顔で言ってくれることが嬉しくて、帰省した際にはなるべく会いに行くようにしています。
入居したのは4年程前
入居したのは4年程前です。
が、それまでは、大変でした。
まだまだそんな年じゃない、と我も強く、家族の言うことも聞きません。
元々農家だったおじいちゃんは、年を取っても体力はすごくあり。
押さえつけることも出来ず、家具を壊したりテレビをひっくり返したり(!)
田舎でしたので、徘徊しているとご近所さんが「あっちの方にいたよ。」と連絡をくれて助かりました。
が、近所に住んでいる母の心労は相当なものでした。
おじいちゃんが無事にグループホームへの入居が決まり、母の肩の荷が下りた
そんなおじいちゃんも無事に入居が決まりました。
色んな人の目が届くようになったことで、何よりも母の肩の荷が下りたようでした。
会いに行く時も優しい気持ちで接することが出来るようになった、と喜んでいました。
おじいちゃんの卒寿祝いにした物
そんな母が、おじいちゃんの誕生日に何をあげようかなと言うのです。
あまり高価な物をあげても管理が大変だし、何より壊してしまう可能性大・・・。
昔の記憶もあまりないおじいちゃんには、物よりも、「今、この瞬間の幸せ」の方が大切ではと思えました。
そこで、グループホームで使っているルームシューズを購入しました。
そして、みんなでおじいちゃんに会いに行き、家族写真を撮ることにしました。
孫とひ孫の計12名の大集合でお祝い
孫もそれぞれの場所で働いているので、来られる人だけでも集まろうということになりました。
それぞれの子供も連れて、ひ孫まで計12名の大集合。
施設の方のご協力も頂いて、楽しい時間を過ごすことが出来ました。
おじいちゃんの記憶には残らないことは、みんな心の中では分かっているけど、私たちの記憶には残った、楽しい思い出です。