おばあちゃんの卒寿祝い(90歳の誕生日)に、帽子、花、カーディガン

現在92歳の私のおばあちゃん。
未だにお酒もタバコもがぶがぶ、とても元気でおしゃれなおばあちゃんです。
そんなおばあちゃんが、もうすぐ90歳になるという時、父が
「そういえば、ばあさん今年で90か、卒寿のお祝いでもするか」
と言ったのがきっかけでした。
パーティー好きな我が家はノリノリでした。
卒寿のプレゼントをそれぞれで用意
さて、そうすると何かプレゼントをあげた方が、という事になります。
どんなものが良いか家族皆で考えたのです。
が、それぞれの意見がまとまらず、別々にプレゼントをする事にしました。
私と兄は、卒寿のお祝いといったら、還暦同様、ちゃんちゃんこに頭巾、座布団では、と思ったのです。
が、未だに髪の毛も赤茶に染めて、おしゃれに気を遣うおばあちゃんにそんなのプレゼントしたら怒られる、と思いました。
それで、オールシーズン身につけられそうな3,000円くらいのベージュの帽子と、5,000円くらいの紫のカーディガンにしました。
母と父は、二人で20,000円くらいの胡蝶蘭を送ることにしました。
90歳の誕生日の当日はみんなでワイワイ
プレゼントの用意が整って、パーティー本番。
出席者は私、兄、父、母、叔母2人(おばあちゃんの娘にあたります)でした。
女たちで準備をしていると、おばあちゃんもひょっこり顔を出して楽しそうだねぇ、なんて言いながら一緒に準備に加わってました。
そして料理を並べ、お酒を準備して、バースデーソングを歌いました。
それぞれがプレゼントを渡し、一言ずつおばあちゃんへお祝いのコメントを述べました。
おばあちゃんはそのひとつひとつを嬉しそうに、聞いていました。
ありがとう、長生きしてよかったよ
パーティーが終わるころには、お酒も入って少し気持ちよくなったおばあちゃんは泣きながら
「ありがとう、長生きしてよかったよ」
と繰り返していました。
卒寿のプレゼントは使ってくれています。
私達兄妹のあげた帽子とカーディガンは、今でも時々お出かけ用として使ってくれています。
胡蝶蘭はもう枯れてしまいましたが、おばあちゃんは、まだまだ枯れる事はなさそうです。
お年寄りへのプレゼントとはとても難しいです。
食べ物や飲み物も制限されるし、一人じゃ旅行も行けないし・・・。
やはり身に付けるものが一番よさそうです。