眺めの良いホテルで豪華な会食で母の米寿の祝いをしました
母が米寿を迎えた時、すでに父は10年程前に他界していました。
母が満88歳を迎える正月に兄弟が実家によった時、誰からともなく、米寿のお祝いをしなければと声が上がりました。
母の米寿のお祝いは、見晴らしの良いホテルで
色々相談し、兄弟夫婦6人で、見晴らしの良いホテルで少し豪華な食事をして祝う事に決め、私達夫婦が予約などの準備を任されました。
孫達を呼ぶと、曾孫がまだ幼児で騒がしく、誰が主役か判らなくなるので、兄弟夫婦6人でこじんまりと祝う事にしました。
そのホテルは、名前と場所は知っていたのですが、実際に訪れた事がなかったので、事前に夫婦で出かけて、係りの方と会食の相談をしました。
費用を含めて親切に対応していただき、上層階の展望の良い部屋を用意してもらうよう予約を済ませました。
金屏風の前の母と一緒に和食のコースを食べました。
母は、既に歩行には押し車が必要な状態でした。
実家から、そのホテルに向う電車の駅までタクシーで移動し、ホテルの最寄駅まで一緒に来てくれました。
そこで全員が合流し、ホテルの送迎バスで移動しました。
まずは、部屋からの見晴らしに全員が感動し、ホテルが用意してくれた金屏風を背に母が座り、和食のコースを頂きました。
母は米寿の祝いをしてくれる子供達の心に、本当に喜んでくれました。
会食の終わりごろに、ホテルが用意してくれた花束と、私達が用意した祝いの財布をプレゼントして和やかに、米寿の祝いを終えました。
品物をどうするかより、更なる長生きを願っての心からの贈り物
母には、絶対にお返しなど考えないように釘を指しました。
僅かな年金から、お返しを考えさせては、何のための会食か、分からなくなってしまいます。
母は、分かった、借りておくよと私達の気持ちを汲み取ってくれました。
母が必要とする電気製品などの必需品で、買い替えが必要になった物があれば、それを祝いとして贈ることも考えられました。
ですが、そうした物はなく、皆で楽しく会食し、印ばかりの品物のプレゼントを選択しました。
家族構成や、それぞれの生活事情によって、最適な祝いは異なると思います。
ですが、更なる長生きを願っての心からの贈り物なら、親は絶対喜んでくれるものですネ。