77歳は「傘寿(さんじゅ)」ではありません。「喜寿(きじゅ)」というお祝いの年齢です。

77歳は「傘寿(さんじゅ)」ではありません。
正確には「喜寿(きじゅ)」というお祝いの年齢です。
以下にその根拠と、「傘寿」とは何か、そして2025年に傘寿を迎える方々がどのような世代か、一般的な祝い方などを含め、解説します。
傘寿と喜寿の違い:77歳は喜寿、傘寿は80歳
まず、還暦や古希、喜寿、傘寿といった「長寿祝い」は、年齢に応じて名称が異なります。
年齢 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
60歳 | 還暦(かんれき) | 干支が一巡する |
70歳 | 古希(こき) | 杜甫の詩「人生七十古来稀なり」 |
77歳 | 喜寿(きじゅ) | 「喜」の草書体が「七十七」に見えることから |
80歳 | 傘寿(さんじゅ) | 「傘」の略字が「八十」に見えることから |
88歳 | 米寿(べいじゅ) | 「米」の字が「八十八」に分解できることから |
90歳 | 卒寿(そつじゅ) | 「卒」の略字「卆」が「九十」に見えることから |
99歳 | 白寿(はくじゅ) | 「百」から「一」を引くと「白」になることから |
したがって、「傘寿」は80歳を迎えたときに祝う長寿祝いです。
77歳は「喜寿」にあたりますので、「傘寿」ではありません。
傘寿の由来と意味
傘寿の「傘」という字は、略字や草書体にすると「仐」のようになり、これは「八十」と読める形になります。
この見た目から「80歳=傘寿」となりました。
長寿祝いは、健康で長生きしたことへの感謝とお祝い、そしてこれからも元気でいてほしいという願いを込めて行われます。
特に傘寿は、古来より「人生八十年」という表現があったことから、大きな節目として重視されています。
傘寿祝いの一般的な風習
1. 家族でのお祝い会
レストランでの食事会、自宅でのホームパーティなど、家族や親しい友人が集まり、和やかな雰囲気でお祝いをします。
2. 記念品の贈り物
傘寿のテーマカラーは「黄色」または「金茶色」とされています。
これは、明るく華やかで、長寿と豊かさを象徴する色とされるためです。
贈り物には、以下のような品が人気です:
- 黄色いちゃんちゃんこや帽子
- お花(黄色系のアレンジメント)
- 名前入りの湯呑みや箸
- 写真アルバムやフォトブック
- メッセージカードや寄せ書き
3. 旅行や温泉
「一生に一度の記念に」と、家族旅行や温泉旅行をプレゼントするケースも増えています。
最近は、三世代での宿泊プランや記念写真付きのプランも充実しています。
4. 記念写真撮影
近年では、「長寿記念フォト」や「家族写真」をスタジオやロケーションで撮影する人も多いです。
特に還暦以降は、毎回の節目で記念写真を撮る習慣をもつご家庭もあります。
2025年に傘寿を迎える人とは?
2025年に80歳を迎える人は、1945年(昭和20年)生まれの方々です。
具体的には、1945年1月1日~12月31日までに生まれた人が、2025年中に満80歳を迎えます。
この世代の特徴
1. 戦後直後の生まれ
1945年は第二次世界大戦が終結した年。
戦争の混乱と終戦の厳しい環境の中に生まれた世代です。
物資不足、食糧難の中で幼少期を過ごしました。
2. 高度経済成長を支えた世代
この世代が青年・壮年期を迎えるころ、日本は高度経済成長期に入りました。
家電の普及、新幹線の開通、東京オリンピック(1964年)など、日本の発展とともに働き、家庭を築いてきた世代です。
3. 団塊の世代よりやや年上
団塊の世代(1947~49年生まれ)よりやや年上で、彼らの先輩として社会の現場で働いていたことも多いです。
戦中生まれではあるものの、戦後の平和と発展の恩恵を徐々に享受し始めた年齢層です。
4. 多くはすでに退職後のライフステージ
多くの方がすでに定年退職を終え、第二の人生を過ごしています。
趣味や地域活動、ボランティア、孫の世話など、さまざまなライフスタイルを楽しんでいる方も多いです。
■ 傘寿を迎える方へのメッセージ例
お父さん、傘寿おめでとうございます。
戦後の大変な時代を乗り越え、家族のために尽くしてくれた姿、いつまでも忘れません。
これからも元気で、楽しい毎日を送ってください。
家族みんなで、感謝と尊敬の気持ちを込めて、お祝いします。
■ まとめ
- 77歳は「傘寿」ではなく「喜寿」です。
- 傘寿とは、「傘」の略字が「八十」と読めることに由来する、80歳の長寿祝いです。
- 2025年に傘寿を迎えるのは、1945年生まれの方々です。
- 傘寿祝いには、家族での食事会・記念品・旅行・写真撮影などが一般的です。