ホームにいる祖母の卒寿のお祝い。近くのお店で子供夫婦が集まりました。
102歳でなくなった祖母には、7人の子供がいました。
元気だったのですが、老人ホームに入ることになりました。
祖母がホームに入った理由
80歳代後半まで、1人暮らしで頑張っていた祖母。
末息子(既婚)が突然の不幸で他界し、その葬儀の場で転倒。
大腿骨を骨折して入院し、それ以後ほとんど歩けなくなるという、よくあるパターンをたどってしまいました。
これではいけないと、子供夫婦が協力し合い、リハビリに専念。
使用器具は、歩行器から三点杖に変わり、その後、大分回復しました。
が、話し合いの結果、長男の家の近くの老人ホームに入居することになったのです。
老人ホームには、みんなが訪問
老人ホームには、隣県に住む子供夫婦もよく訪ねていました。
伯母たちの話によると、祖母は女性週刊誌を読むのが好きで、拡大鏡を使っていつも読んでいたそうです。
数え年90歳の、卒寿のお祝い
そのような中で、数え年90歳の、卒寿のお祝いの話し合いがありました。
長壽のお祝いについては、長男夫婦が音頭をとり、還暦からずっと何かしらのお祝いをしてきていました。
当日は、外出許可をもらい、近くの料理屋さんでお祝いをすることになりました。
祖母は、特にお刺身が大好物でした。
なので、お店側には、卒寿のお祝いで、お寿司がメインでメニューをお願いしますとお伝えして。
子供夫婦と、数人の孫たち、14~15人参加しました。
みんなで楽しい時間を過ごしました
そのころはまだ、孫たちの顔や名前は、○○の娘だよ、と説明すれば、そうかそうかと理解していたような気がします。
祖母はよく食べ、よく笑い、残り物は持って帰る聞かず(笑)、みんなでわいわいと楽しい時間を過ごしました。
プレゼントは紫色のお財布
プレゼントはたしか、伯母(長男の嫁)がデパートで購入した、五千円ぐらいの紫色のお財布だったと思います。
その場で手渡ししました。
ホームにいますので、自由に使えるものは余りなく、そのほかの候補はなかったと思います。
ホーム内ではお金は使えないのです。
が、本人は、お財布に少しのお金を持っていたいのだそうです。
祖母の反応
祖母は、お財布が変わると使いにくいと初めは言っていました。
が、そこは、がま口で、お年寄りにも使いやすいものを選んでいました。
なので、すぐに気に入ったようで、「みなさんありがとう」と嬉しそうにしていました。
お返しなどはもちろんありません。
お金が長男夫婦が管理していますので。
嬉しそうな顔とお礼の言葉だけで十分です。
そのほかの卒寿祝いのお勧めは、やっぱり胡蝶蘭などの、高級なお花ですかね。
その後、102歳まで長生き
その後、100歳のときには、市長さんからお祝いもいただいたりして、祖母は102歳で、この世を去りました。
早くに夫を亡くしてずっと一人でした。
が、一人が好きな人でしたし、子供たちもいつも仲良く世話をしていました。
なので、幸せな人生だったのじゃないかなと思います。